御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 「よし、他に問題はないか?急いで終わらせよう」
 
 たくさんの段ボールが片付いたときには外に出ると真っ暗だった。

 「よく頑張った。お疲れさん」

 「はい、お疲れ様です」

 すると、後ろから声をかけられた。

 「英嗣?」

 本部長が振り返った。私も振り返り声の主を見た。
 綺麗な女性だが、少し年配だ。後ろにもうひとり女性がいた。

 「……母さん」

 「久しぶりね。もしかして、今度のショッピングモールのイベントのことかしら?」
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