御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「本部長、水川は後ろからパソコンのぞき込まれるのが苦手らしいですよ」
「ふーん。どうして?」
「……なんか、怖いんです」
「俺がお前を食べそうで?それはどうだろうな?」
「ええ?そ、そんな意味ではないです」
また、真っ赤だ。可愛い奴。
橋本がこちらをじっと見ている。
「とにかく、週の頭からこんなに遅くまでダメだ。今日は帰りなさい」
「……はい」
ふたりはパソコンを落として帰宅準備をしはじめた。