御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 「本部長、水川は後ろからパソコンのぞき込まれるのが苦手らしいですよ」

 「ふーん。どうして?」

 「……なんか、怖いんです」

 「俺がお前を食べそうで?それはどうだろうな?」

 「ええ?そ、そんな意味ではないです」

 また、真っ赤だ。可愛い奴。
 橋本がこちらをじっと見ている。

 「とにかく、週の頭からこんなに遅くまでダメだ。今日は帰りなさい」

 「……はい」

 ふたりはパソコンを落として帰宅準備をしはじめた。
< 82 / 283 >

この作品をシェア

pagetop