御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
父が笑っている。任せていいのかもしれない。水川にやりたいようにやれといわれたのを思い出した。
「はあ、わかりました。子会社に骨を埋めるつもりだったのに、正直こんなに早く戻るつもりはありませんでした」
「俺のためだと思って、来てくれないか?」
「わかりました。半年ですね……私の後任もかんがえてあるんですか?」
「ああ、まあこれからだがお前と相談しながらやっていくよ」
そう言って、父は先に打ち合わせ室を出て行った。