御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「どうしよう。おかしいよね、私が社長賞」
橋本君は私の目の前に顔を向けて、頭を左右に振った。
「おかしくない。お前が頑張ってパンフ作っていたのは俺が証明してやる」
博士。そうだよね。博士と作ったんだったね、パンフレット。
「私の文章だけじゃない、博士の素材の説明が良かったから売れたんだよ」
「それはどうだろうな?だって、お前の書いた文章に出てきた三商品以外も俺が素材説明したのは七商品もある。つまり、あの文章の中のものしか売れてないんだよ」
「来週授賞式らしいの……」
「ああ」
「授賞式の挨拶の言葉考えないといけないし……あー!やだよ。目立ちたくない。いやだ」