妖精の追憶(占いおばちゃん鑑定シリーズ・2)
私の結論に、ジゼルの婆さんは、
また、小首をかしげて微笑み言った。
「ありがとうございます」
納得がいかない時に、
小首をかしげるのは、彼女のボディランゲージなのだろう。
「また、何かあればご相談に来てくださいね」
私は営業用笑顔で、彼女を見た。
次に来る時は、
詐欺の問題かもしれないと思いつつ・・
鑑定金額表の数字を指さした。
彼女は、優雅な手つきで籠バックを開け、
数枚の千円札を机の上に置いて、ふわっと立ち上がった。
妖精のような空気感。
そして、何事もなかったように立ち去った。
妖精は年をとっても、変化をしないという。
彼女は、ニンゲンの皮をかぶった妖精なのかもしれない。
ふと気になって、私は千円札が本物かどうか、透かして確認した。
何はともあれ、不思議なお客さんだった。
おわり
また、小首をかしげて微笑み言った。
「ありがとうございます」
納得がいかない時に、
小首をかしげるのは、彼女のボディランゲージなのだろう。
「また、何かあればご相談に来てくださいね」
私は営業用笑顔で、彼女を見た。
次に来る時は、
詐欺の問題かもしれないと思いつつ・・
鑑定金額表の数字を指さした。
彼女は、優雅な手つきで籠バックを開け、
数枚の千円札を机の上に置いて、ふわっと立ち上がった。
妖精のような空気感。
そして、何事もなかったように立ち去った。
妖精は年をとっても、変化をしないという。
彼女は、ニンゲンの皮をかぶった妖精なのかもしれない。
ふと気になって、私は千円札が本物かどうか、透かして確認した。
何はともあれ、不思議なお客さんだった。
おわり