御曹司くんには婚約者がいるはずでは!?
苺花の手に隠れて全ては見えないけど、確実にそれだけは見えていた。
じゃあ、この美輪が苺花の家族に手を下したのか?
なんのために・・・
なんでそこまで・・・・・・?
いや、でも美輪宝石の力じゃそんなことはできないはず・・・
「結城、美輪にそんな力はないよな?」
「そう、美輪には、ね。これ見てよ」
カタカタと結城がパソコンを操作し、画面に映し出されたのは、美輪とある男が話をしているところだった。
一度だけではなく、ほぼ毎日のように密会しているような映像だ。
「黒崎・・・」
「そう。美輪には無理でも、黒崎ならそういうことできちゃうよね?」