御曹司くんには婚約者がいるはずでは!?
「なあ、琳凰。琳凰も気持ちわかるだろ?」
「結城と一緒にするなよ。でも・・・わからなくもない」
「だろ?可愛い彼女もつと大変だよなぁ、俺たちも」
「だから一緒にするなって。俺はこんな公じゃなくて、ふたりになってから思いっきり・・・」
「きゃーっ琳凰くんったら、俺よりエロいこと考えてんじゃーん」
2人の会話を聞きながら、私まで顔が熱くなる。
「苺花、早く食べてふたりになろ」
そんなことを私の耳元で言うもんだから、更にボンッと顔が沸騰した。
琳凰くんを見るとイケメンスマイルを浮かべていて、でも、目の奥には野獣が宿っているように見える。
これは・・・
ゴクっと唾を飲み込んだ。
テーブルの下で繋がれた手から伝わる熱で、すでにドキドキが止まらない。
これから待ち受けている御曹司くんたちからの溺愛に、のんちゃんとふたり目を合わせて頷き合い、覚悟を決めたのだった。
fin.