御曹司くんには婚約者がいるはずでは!?


「確かに、今日の森下は別人だよな」

「なんだ加瀬、褒めてんのか」

「あ。加瀬っちー?だめだよ。森下ちゃんはオレのだから」

「安心しろ、結城。俺は高沢しか見えてないから」


っ、


微笑ましく3人人のやり取りを見てたのに、不意打ちをくらって顔がじわっと熱くなる。



「はいはい、ごちそうさま。じゃあまたあとでな。楽しめよ、ふたりとも」


のんちゃんは笑顔で手を振って、デレデレした結城くんにエスコートされながら去って行った。


「それ食べたら俺たちも行こうか」

「うん」


前奏が流れ始め、みんな会場の中央へと集まって来る。




いよいよ、舞踏会が始まる。




< 99 / 165 >

この作品をシェア

pagetop