御曹司くんには婚約者がいるはずでは!?
「確かに、今日の森下は別人だよな」
「なんだ加瀬、褒めてんのか」
「あ。加瀬っちー?だめだよ。森下ちゃんはオレのだから」
「安心しろ、結城。俺は高沢しか見えてないから」
っ、
微笑ましく3人人のやり取りを見てたのに、不意打ちをくらって顔がじわっと熱くなる。
「はいはい、ごちそうさま。じゃあまたあとでな。楽しめよ、ふたりとも」
のんちゃんは笑顔で手を振って、デレデレした結城くんにエスコートされながら去って行った。
「それ食べたら俺たちも行こうか」
「うん」
前奏が流れ始め、みんな会場の中央へと集まって来る。
いよいよ、舞踏会が始まる。