きみと夜を越える
記憶
≪Happy Birthday!幸せな歳になりますように》


夜中0時、親友の千田小春(せんだ こはる)に


メールを送った。


別に、0時である必要はなかった。


それでも、気づいた時にはスマホを構えて


0時を待っていた。


日付が変わって今日は土曜日だから


夜更かししたって構わないけど、


それはバイトをしていない私だけであって。


そんなことを考えながら、返信を待った。


けれど、その日も、その次の日も、


小春からの返信が来ることはなかった。






当たり前のこと、だった。

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