欲求不満な旅人達(2nd)

考えてもムダなこと

ネルと合流して馬車に乗る

ネル「そういえば魔法陣から出てきた子はどうなった?」

ダグラス「1人は行方不明で1はノーラの所に」

ネル「そう・・・その子達が核にしてた石って何色だった?」

ダグラス「・・・黒というか紫というか・・・暗かったので・・・何か?」

ネル「そう・・・いやね、その石が賢者の石とかオリファルコンだとしたら」

ダグラス「・・・まぁ、可能性はありますね」

ネル「向こう側の世界にあって、こちら側の世界にない物体って可能性もあるかな・・・って」

ダグラス「なるほど」

ネル「ノーラ次第になりそうだけれど・・・」

ダグラス「次第?」

ネル「その子を殺して核を取り出すか・・・寿命で死ぬのを待つか・・・」

ダグラス「たぶん殺せないと思います」

ネル「試したんだ」

ダグラス「いえ、1人目を止めようとしたんですが、やりすぎて・・・再生していました」

ネル「・・・なるほど・・・そっか・・・」

話しが終る

アンジェラとアリシアが賊やモンスターの襲撃に備えて荷台にいる

シェリルは向かいの席で寝ていた

外の景色を眺める

昨日のアリシアの行動を思い出す

したかったのだろうか?抱いてやればよかったか・・・どうしてあげてばよかったか・・・

右隣に座っていたネルの肩があたる

ネル「ねぇ、今度、一人で遊びに来て」

彼女の右手が太ももの内側を名撫でる

ダグラス「ははは、はぁ」

ネル「やくそく」

約束させられたらしい

街に到着した

ネルの用事はドラゴンの血液と鱗が欲しいとか・・・

交渉してまわるらしい

ちょうど街に行く2人組の旅人と村人がいて馬車が戻っていく

馬車が戻ってくるのを待つか・・・日が暮れると今日はこの街で泊まることになる

ネル「お泊りでも問題ないけれど」

うれしそうだった

馬車に乗り込んだ旅人が男女の2人組で

女性の顔は見えなかったが髪の色が銀色だった気がした・・・

あの悪魔が誰かと行動しているとは考えにくい

馬車が走りだす

できれば関わりたくない案件だった

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魔導兵器の出力を調整しないと仲間を殺しかねない

脇のホルダーにさした銃の形をした道具をなでる

双子の兄に使い方を聞いた方がいいだろうか?

・・・彼の持っているものとはタイプが違うようだったが・・・

機関が調査員に持たせる道具らしい

「空き」があれば誰かに使わせるらしい

シャロンは支給されなかったらしい

ブレスレットをしていたがあれではないような気がする

今のところ12個程度が機関で管理されていると聞いているが・・・

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ドラゴンを見て回る

本物と合成獣がいるらしい

トカゲや蛇に羽を付けたらドラゴンに見えるかもしれない

実験で造られた合成獣を野放しにしてそれが人を襲う

奇妙な生態系ができてしまったのも実験のせいだろう

本物のドラゴンも元はなんだったのか

先日町まで送った女性にあった

肩にのっていたドラゴンはそのままここで飼うことのなったらしい

どこまで大きくなるかわからないし、それを野放しにするのはリスクが高い

それなら人間に慣れさせて飼っていた方が無難と判断んした・・・とか

ドラゴンのメリットがわからない気がしたが

魔女が材料にしてお金を置いていくのなら需要と供給なのかもしれない

ネルがそれを何に使うのかは聞かないことにした

夕方になっても馬車は戻ってこなかった

何かあったのだろう

どうやら今日はこの町に泊まることになるらしい
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