欲求不満な旅人達(2nd)

仕事運

シャロンの視点

目が覚める・・・横にロビンが寝ている

中央都市は広くて少しずつ北に移動している

なんとなく肌寒いのだろうか・・・鳥肌が立っている

コーヒーを入れる

ダグラスが東の街だったか・・・双子も東に呼ばれたとか言っていたような気がする

---

クロードの視点

オリバーと合流してノーラの所に行く

オリバー「昨日馬車の事故があったらしいが聞いたか?」

クロード「確かダグラス達が移動してたと思うが・・・」

オリバー「帰り道でダグラス達は乗っていなかったらしい、一般人が2人と旅人の2人組」

クロード「何かに襲われたとか?」

オリバー「詳しい事はわからないが、この後来て欲しいらしい」

クロード「まぁ・・・」

オリバー「あいつらが厄介ごとを引き込む体質じゃなきゃいいけど・・・」

クロード「双子の妹は自分がそうだっていってた気がするが」

オリバー「主人公体質ってやつか?」

クロード「主人公?」

オリバー「仕事運が悪いだけでなんでもネタ話になる」

クロード「・・・能力の低いやつがいいそうなことだな」

オリバー「たしか・・・クロエだったか、彼女の能力はかなり高いらしい」

クロード「なら運が悪いんだろうな」

ネルの所に行って向こう側から来た何かの様子を見る

ノーラがルイスと名前を付けたらしい

見ると一回り大きくなった気がする

ノーラになついていると言っていいのだろうか?

この魔女はどうする気だろう?

実験体として、子育てを楽しむのか・・・暇つぶしの相手か

クロード「問題があればいつでも言ってください」

ノーラ「どうするの?」

クロード「機関の施設に入れます」

ノーラ「そう、今のところ問題ないわ」

クロード「そうですか、また来ます」

そういって外にでる

魔女の家というのは不思議な空間に感じる

ノーラの家・・・入り口の部屋は魔女の家という感じはしない

普通の家と同じような・・・かえって何もない不自然さがある

ただ不思議な空間のような違和感

外の空気を吸って安心した

オリバー「どうするんだろうな、あれ」

クロード「さぁ、先にいなくなったのは攻撃的だったからな・・・」

オリバー「あいつが突然人を襲うこともあるだろ」

クロード「たぶん・・・ノーラを襲ったら・・・わからん」

オリバー「ノーラって自己防衛できる能力はあるのか?」

クロード「・・・知らん」

オリバー「まぁ・・・自己責任だろうな」

馬車の事故を確認しに向かう

どうやらモンスターに襲われたらしい

馬が1頭やられたのと馬車の車輪がこわれている

旅人が対処したとか男性と女性の2連れ

まだこの街に滞在しているらしい

ダグラス達と魔女を迎えに他の馬車が出る準備をしている

クロード「なんで俺たちが呼ばれたんだ?」

オリバー「さぁ?」

オリバーが事務所に話を聞きにいってもどってくる

オリバー「護衛だとさ」

クロード「・・・なるほど・・・装備品がないが・・・」

オリバー「アックスとロングソードが馬車においてあるらしい」

クロード「まぁ・・・それでいいか」

馬車に乗り込む

遺跡の事件があってからモンスターが増えたらしい

周辺の村でもそれを聞いた冒険者が集まっているとか

オリバー「モンスター駆除も田舎でしかできないからな・・・」

クロード「安いわりに命がけだろ?」

オリバー「たしかに、よくやるよな」

クロード「お前・・・この仕事してなかったら何した?」

オリバー「・・・考えたことなかったな・・・お前は?」

クロード「・・・俺もだ・・・冒険者でもやってたかもな」

オリバー「だろうな」
< 22 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop