攻略対象者に転生しましたが推しの親友枠におさまったので、彼の初恋を見守ることにします!
 あぁ、そう、男子からよく呼び出されるから、ね……
 この無意識な『わたしモテます』な感じで、女子達から嫌われてんだろ……とは、言わなかった。


 そして、そこに。
 ウェズリー・ノースが走ってきた。
 めっちゃ必死に走ってくるやん。
 そんなに心配やったら、目離すなよ。


「ごめんごめん、グレン。
 ミシェルがお世話になった?」


 ウェズリー、お前はこの子の保護者か……
 少し遅れてマークもやって来る。


「殿下にマークと生徒会の件で呼び出されててさ。
 アランにミシェルのこと頼んでたんだけど、あいつ鍛練あるから無理、って」


 高等部に入り、1年生ながら王族なので、ランドールが生徒会副会長になり、彼は自分の側近を役員に任命して、細かい仕事をやらせている。
 ウェズリーとマークは、ランドールの母のクロエ妃たっての希望で側近にさせられていたのだ。


 アランが鍛練で忙しいのは、当たり前だ。


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