攻略対象者に転生しましたが推しの親友枠におさまったので、彼の初恋を見守ることにします!
柚希の目の前で微笑む美少年に、イケメンではないカールの面影が重なった。
「間近で見ていた、のは……カールは貴方?」
「そうだよ、カール・ライデル。
彼はまだ第1章には登場していなかったけれど、彼こそがオスカーの親友で、お助けキャラクターになる予定だ、と。
僕はトクラさんから聞いた」
◇◇◇
「残念ながら、カールの登場はまだ先で、読者は誰も知らなかったし、それはヘンシュユウの男も、マンガカの女も知らないキャラだった。
僕もオスカーがグレンジャーにやられてしまうのは、面白くない。
それ故彼のお助けキャラは絶対に必要だ、とカールになったり、ならなかったり」
「なったり、ならなかったり、って何やねん……」
柚希はつい、突っ込んだが、それも力が入らなかった。
ショックなんだよね、分かるよ、と言いたげな神様はやはり残酷だ。
「オスカーが原作のまま、カールを親友に選べば、僕は彼にならなかった。
だけどオスカーは君を、グレンジャーを親友に選んだ」
「……」
「間近で見ていた、のは……カールは貴方?」
「そうだよ、カール・ライデル。
彼はまだ第1章には登場していなかったけれど、彼こそがオスカーの親友で、お助けキャラクターになる予定だ、と。
僕はトクラさんから聞いた」
◇◇◇
「残念ながら、カールの登場はまだ先で、読者は誰も知らなかったし、それはヘンシュユウの男も、マンガカの女も知らないキャラだった。
僕もオスカーがグレンジャーにやられてしまうのは、面白くない。
それ故彼のお助けキャラは絶対に必要だ、とカールになったり、ならなかったり」
「なったり、ならなかったり、って何やねん……」
柚希はつい、突っ込んだが、それも力が入らなかった。
ショックなんだよね、分かるよ、と言いたげな神様はやはり残酷だ。
「オスカーが原作のまま、カールを親友に選べば、僕は彼にならなかった。
だけどオスカーは君を、グレンジャーを親友に選んだ」
「……」