Far away ~いつまでも、君を・・・~
⑨
こうして、宴は無事に終了。退席するゲストをお見送りする新郎新婦の横で、彩はお渡しするプチギフトの補充やゲストの誘導を行う。
それが終了すれば、両家の家族を見送り、そして2次会の支度を終えた遥と町田がフロントに姿を現す。
「彩。」
遥が笑顔で駆け寄って来る。
「お疲れ様でした、そして改めまして、本日はおめでとうございます。」
「ありがとう。全部、彩のお陰。本当にありがとう。」
「あんな時に、私のことなんかに触れてもらっちゃって・・・なんか、申し訳なくて・・・。」
「彩はそう言うと思ったから、浩人と2人で、絶対にサプライズにしようって話してたんだ。」
「正直、ちょっとウルっと来ました。」
「なら成功だな。」
そんな会話を交わしたあと
「これで、私たちを送り出せば、プランナ-としての仕事は終わりだよね。」
「お2人の式のプランナ-としては、そういうことになります。」
彩は答える。
「だから、もう敬語はなしだよ。そして、2次会待ってるからね。」
2次会は、このあと、ホテル内のレストランで。
「なんとか頑張ってみるけど・・・微妙かな?」
「そんなこと言わないで。彩が来やすいように、会場をここのレストランにしたんだから。」
「うん、わかった。」
彩の答えにホッとしたような笑顔になった遥は、町田の腕を取り、歩き出す。そんな2人の後ろ姿を、彩はプランナ-の最後の務めとして、深々とお辞儀をしながら見送った。
そして夕方にして、彩はようやく昼食休憩。いつもならそのあと、お客様との打ち合わせや接客が入っているのだが、今日は遥たちの2次会に出席する予定なので、予約は入っていない。
ただ、今日の式の反省ミーティングとまとめの報告書作成は、先延ばしできないので、時間的にはやはり微妙かなと彩は思っていた。
ただ、他のスタッフも、そんな彩の事情をわかっていて、いろいろ協力してくれた。
「廣瀬さん、報告書はとりあえず今日は簡単なまとめだけでいいぞ。」
課長からも、そんなふうに言ってもらい、なんとか最後の30分くらいなら、間に合いそうだ。
「ありがとうございます。じゃ、今日はこれで失礼します。」
そう言って、頭を下げると、彩はオフィスを急いで出た。
それが終了すれば、両家の家族を見送り、そして2次会の支度を終えた遥と町田がフロントに姿を現す。
「彩。」
遥が笑顔で駆け寄って来る。
「お疲れ様でした、そして改めまして、本日はおめでとうございます。」
「ありがとう。全部、彩のお陰。本当にありがとう。」
「あんな時に、私のことなんかに触れてもらっちゃって・・・なんか、申し訳なくて・・・。」
「彩はそう言うと思ったから、浩人と2人で、絶対にサプライズにしようって話してたんだ。」
「正直、ちょっとウルっと来ました。」
「なら成功だな。」
そんな会話を交わしたあと
「これで、私たちを送り出せば、プランナ-としての仕事は終わりだよね。」
「お2人の式のプランナ-としては、そういうことになります。」
彩は答える。
「だから、もう敬語はなしだよ。そして、2次会待ってるからね。」
2次会は、このあと、ホテル内のレストランで。
「なんとか頑張ってみるけど・・・微妙かな?」
「そんなこと言わないで。彩が来やすいように、会場をここのレストランにしたんだから。」
「うん、わかった。」
彩の答えにホッとしたような笑顔になった遥は、町田の腕を取り、歩き出す。そんな2人の後ろ姿を、彩はプランナ-の最後の務めとして、深々とお辞儀をしながら見送った。
そして夕方にして、彩はようやく昼食休憩。いつもならそのあと、お客様との打ち合わせや接客が入っているのだが、今日は遥たちの2次会に出席する予定なので、予約は入っていない。
ただ、今日の式の反省ミーティングとまとめの報告書作成は、先延ばしできないので、時間的にはやはり微妙かなと彩は思っていた。
ただ、他のスタッフも、そんな彩の事情をわかっていて、いろいろ協力してくれた。
「廣瀬さん、報告書はとりあえず今日は簡単なまとめだけでいいぞ。」
課長からも、そんなふうに言ってもらい、なんとか最後の30分くらいなら、間に合いそうだ。
「ありがとうございます。じゃ、今日はこれで失礼します。」
そう言って、頭を下げると、彩はオフィスを急いで出た。