Far away ~いつまでも、君を・・・~
急いで着替えを済ませ、彩は会場のレストランに向かう。
(あのレストランに仕事以外で入るのなんて、初めてかも。)
そんなことを考えながら、中に入ると
「皆さん、本日の影の主役、廣瀬彩さんの到着です!」
司会者の声が響いたと共に、割れんばかりの大歓声が。
(えっ、なに?どうしたの・・・?)
予期せぬ事態に、彩が戸惑い、固まっていると
「彩、待ってたよ〜。今日は本当にありがとうね。」
本来の主役のはずの遥が抱きついて来る。
「う、うん。遥、遅くなってゴメンね。」
尚も戸惑いを隠せないままの彩に
「みんな彩を待ってたんだ。今日のプランナーさん、凄くカッコよくて素敵だったって。」
「えっ、えっ・・・?」
「俺の友だち連中なんて、すっかり色めき立っちゃって。」
町田にもそんなふうに言われ
(そんな、私いつも通り、やってただけだよ・・・。)
彩はいよいよ困惑する。
「では、廣瀬さんが到着されたんで、乾杯し直しましょう。廣瀬さん、本日はお疲れ様でした。乾杯!」
グラスを手渡され、為すがままといった風情の彩に、出席者たちがグラスを上げる。
「あ、ありがとうございます。」
顔を真っ赤にして、一同に頭を下げた彩は、そのまま逃げるように、高校弓道部時代の仲間のところへ向かう。
「彩、今日は本当に活躍だったね。」
「そんなことないよ。プランナーなんて、あんなもんだよ、いつも。それなのに、式に参加してない人たちからも乾杯で迎えてもらっちゃって・・・。」
なにが起こったのか、まだ理解出来ず、友人たちに訴えるように言っていると
「廣瀬さん、よかったら、一緒に飲みませんか?」
既にいい感じで出来上がっている新郎の友人たちから誘いが掛かる。
「えっ、でも・・・。」
「せっかくですから是非。みなさんもご一緒にどうですか?」
「そうですね、ありがとうございます。」
(えっ、もうすぐ閉宴じゃないの?)
これまでも盛り上がってなかったわけではないのだろうが、彩の登場で、会場はテンションが一段と上がって行った。
(あのレストランに仕事以外で入るのなんて、初めてかも。)
そんなことを考えながら、中に入ると
「皆さん、本日の影の主役、廣瀬彩さんの到着です!」
司会者の声が響いたと共に、割れんばかりの大歓声が。
(えっ、なに?どうしたの・・・?)
予期せぬ事態に、彩が戸惑い、固まっていると
「彩、待ってたよ〜。今日は本当にありがとうね。」
本来の主役のはずの遥が抱きついて来る。
「う、うん。遥、遅くなってゴメンね。」
尚も戸惑いを隠せないままの彩に
「みんな彩を待ってたんだ。今日のプランナーさん、凄くカッコよくて素敵だったって。」
「えっ、えっ・・・?」
「俺の友だち連中なんて、すっかり色めき立っちゃって。」
町田にもそんなふうに言われ
(そんな、私いつも通り、やってただけだよ・・・。)
彩はいよいよ困惑する。
「では、廣瀬さんが到着されたんで、乾杯し直しましょう。廣瀬さん、本日はお疲れ様でした。乾杯!」
グラスを手渡され、為すがままといった風情の彩に、出席者たちがグラスを上げる。
「あ、ありがとうございます。」
顔を真っ赤にして、一同に頭を下げた彩は、そのまま逃げるように、高校弓道部時代の仲間のところへ向かう。
「彩、今日は本当に活躍だったね。」
「そんなことないよ。プランナーなんて、あんなもんだよ、いつも。それなのに、式に参加してない人たちからも乾杯で迎えてもらっちゃって・・・。」
なにが起こったのか、まだ理解出来ず、友人たちに訴えるように言っていると
「廣瀬さん、よかったら、一緒に飲みませんか?」
既にいい感じで出来上がっている新郎の友人たちから誘いが掛かる。
「えっ、でも・・・。」
「せっかくですから是非。みなさんもご一緒にどうですか?」
「そうですね、ありがとうございます。」
(えっ、もうすぐ閉宴じゃないの?)
これまでも盛り上がってなかったわけではないのだろうが、彩の登場で、会場はテンションが一段と上がって行った。