Far away ~いつまでも、君を・・・~
プランナーとしても、個人としても、思い出深い、忘れ得ない式となった、遥と町田の結婚式が無事に終わり・・・しかし、彩が担当する挙式は、これ以降も、毎週のように予定されている。彩の慌ただしい日常に、それからも特に変化はなかった。
そんな中、遥が新婚旅行のお土産を携え、彩の家を訪ねて来たのは、彼女たちの式から、1ヶ月程が過ぎた頃だった。
その数日前、電話を掛けて来た遥は、彩の休日を確認すると
「じゃ、今度泊まりに行ってもいい?」
「もちろん大丈夫だけど、愛しの旦那様はどうしたの?」
「明日から出張で留守なんだ。だから、その間にみんなにお礼を兼ねて会いに行こうと思って。」
「そういうことか。じゃ、待ってるよ。」
当日、遥が姿を現したのは、もう夜の9時を過ぎていた。彩が仕事から戻るのに合わせてということもあったが、ここに来る前に、他の友人たちに会っていたそうだ。
「本当は、もっと早く来たかったんだけど、地元での披露宴もあったから。なかなか落ち着かなくて。」
「ちゃんと町田家の嫁として、認めてもらえた?」
冷やかすように聞いて来た彩に
「まぁ、それなりに猫を被ってね。」
遥は笑って答える。
「まぁ、これで普段はほとんど親族とは交流ないからいいんだけど、盆と正月は親戚一同の集いがあるらしいから。その時はまたお嫁さんしないと。」
「そうか、大変だね。」
「大丈夫。私は基本的には地元離れちゃってるから。お義姉さんは大変みたいよ。えっ、それ本当に令和の話ですか?って言いたくなることが、あるみたいだから。」
義姉となった町田の兄の妻からは、愚痴混じりにいろいろ聞かされたらしい。
「まぁ、その話は置いておいてさ。せっかくお泊まりさせてもらうんだから、今夜は飲み明かすよ、彩。」
「はいはい、こちらもそのつもりで、いろいろ準備いたしました。」
「そうこなくっちゃ。彩、ありがとう。」
2人は、顔を見合わせて笑う。
ひと月ぶりの再会。まずは缶チューハイで乾杯。テーブルの上には、彩の手作りや遥が持参したおつまみが並ぶ。
「ところで奥様。いかがですか、新婚生活は?」
とまずは、定番の質問をぶつける彩。
「うん、楽しいよ。毎日浩人の顔を見ながら目覚めて、浩人の顔を見ながら、眠りにつけて・・・幸せ。」
「ウワァ、そんなベッタベタの答えが返って来るとは思わなかった。」
冷やかし半分に聞いたら、しっかり惚気で返され、彩は思わず苦笑い。
「だって、本当に幸せなんだもん。仕方ないじゃん。」
「そうですか、それはよかったですね。」
心からの遥の言葉に、彩もそう言うしかない。
そんな中、遥が新婚旅行のお土産を携え、彩の家を訪ねて来たのは、彼女たちの式から、1ヶ月程が過ぎた頃だった。
その数日前、電話を掛けて来た遥は、彩の休日を確認すると
「じゃ、今度泊まりに行ってもいい?」
「もちろん大丈夫だけど、愛しの旦那様はどうしたの?」
「明日から出張で留守なんだ。だから、その間にみんなにお礼を兼ねて会いに行こうと思って。」
「そういうことか。じゃ、待ってるよ。」
当日、遥が姿を現したのは、もう夜の9時を過ぎていた。彩が仕事から戻るのに合わせてということもあったが、ここに来る前に、他の友人たちに会っていたそうだ。
「本当は、もっと早く来たかったんだけど、地元での披露宴もあったから。なかなか落ち着かなくて。」
「ちゃんと町田家の嫁として、認めてもらえた?」
冷やかすように聞いて来た彩に
「まぁ、それなりに猫を被ってね。」
遥は笑って答える。
「まぁ、これで普段はほとんど親族とは交流ないからいいんだけど、盆と正月は親戚一同の集いがあるらしいから。その時はまたお嫁さんしないと。」
「そうか、大変だね。」
「大丈夫。私は基本的には地元離れちゃってるから。お義姉さんは大変みたいよ。えっ、それ本当に令和の話ですか?って言いたくなることが、あるみたいだから。」
義姉となった町田の兄の妻からは、愚痴混じりにいろいろ聞かされたらしい。
「まぁ、その話は置いておいてさ。せっかくお泊まりさせてもらうんだから、今夜は飲み明かすよ、彩。」
「はいはい、こちらもそのつもりで、いろいろ準備いたしました。」
「そうこなくっちゃ。彩、ありがとう。」
2人は、顔を見合わせて笑う。
ひと月ぶりの再会。まずは缶チューハイで乾杯。テーブルの上には、彩の手作りや遥が持参したおつまみが並ぶ。
「ところで奥様。いかがですか、新婚生活は?」
とまずは、定番の質問をぶつける彩。
「うん、楽しいよ。毎日浩人の顔を見ながら目覚めて、浩人の顔を見ながら、眠りにつけて・・・幸せ。」
「ウワァ、そんなベッタベタの答えが返って来るとは思わなかった。」
冷やかし半分に聞いたら、しっかり惚気で返され、彩は思わず苦笑い。
「だって、本当に幸せなんだもん。仕方ないじゃん。」
「そうですか、それはよかったですね。」
心からの遥の言葉に、彩もそう言うしかない。