Far away ~いつまでも、君を・・・~
その「期待の星」が、今年入社した新入社員の合同研修を終え、ブライダル課のオフィスに姿を現したのは、4月も半ばを過ぎ、GWが着々と近づいて来ている時期だった。
「相川静です。ウェディングプランナ-にずっと憧れてて、夢が叶って、滅茶苦茶張り切ってます。どうか、よろしくお願いします!」
朝礼の席で、課長から紹介された静は、目をキラキラさせながら、挨拶した。
(うわ、やる気満々って感じじゃない。でも明るい感じの子でよかった。)
そんなことを考えながら、静の挨拶を聞いていた彩。そしていよいよ顔合わせ、課長を交えた3人での面談を経て、向かい合った彩と静。
「改めてよろしくね。相川さんは学生時代、別のホテルでのバイト経験があるんだよね?」
そう切り出した彩に
「静って呼んで下さい。私も彩さんって呼ばせていただきますから。」
と言った静は
「先ほども言った通り、私ウェディングプランナ-になるって決めてましたから。だからバイトはホテルで、そして専門学校にも通って、いろいろ勉強してきました。」
自信に満ちた表情で続けた。
「そっか、それは頼もしいね。今のウチは、3月で3人も先輩が抜けちゃって、大げさじゃなくて、猫の手も借りたい状況なんで。」
「はい、そのことは研修中に、人事部の方からもお聞きしました。『そういう状況なんで、少しでも早く一本立ちしてくれ、期待している。』っておっしゃっていただいて、本当に嬉しかったです。私、猫の手よりは役に立つ自信あるんで、よろしくお願いします。」
相変わらず、キラキラと瞳を輝かせて、そんなことを堂々と言ってのける新入社員に、彩はやや気圧されるものを感じてしまうが、気を取り直して
「じゃ、とりあえず、まずは施設を一回りしてみようか。」
と促すと
「はい、よろしくお願いします。」
静は元気よく立ち上がった。
「相川静です。ウェディングプランナ-にずっと憧れてて、夢が叶って、滅茶苦茶張り切ってます。どうか、よろしくお願いします!」
朝礼の席で、課長から紹介された静は、目をキラキラさせながら、挨拶した。
(うわ、やる気満々って感じじゃない。でも明るい感じの子でよかった。)
そんなことを考えながら、静の挨拶を聞いていた彩。そしていよいよ顔合わせ、課長を交えた3人での面談を経て、向かい合った彩と静。
「改めてよろしくね。相川さんは学生時代、別のホテルでのバイト経験があるんだよね?」
そう切り出した彩に
「静って呼んで下さい。私も彩さんって呼ばせていただきますから。」
と言った静は
「先ほども言った通り、私ウェディングプランナ-になるって決めてましたから。だからバイトはホテルで、そして専門学校にも通って、いろいろ勉強してきました。」
自信に満ちた表情で続けた。
「そっか、それは頼もしいね。今のウチは、3月で3人も先輩が抜けちゃって、大げさじゃなくて、猫の手も借りたい状況なんで。」
「はい、そのことは研修中に、人事部の方からもお聞きしました。『そういう状況なんで、少しでも早く一本立ちしてくれ、期待している。』っておっしゃっていただいて、本当に嬉しかったです。私、猫の手よりは役に立つ自信あるんで、よろしくお願いします。」
相変わらず、キラキラと瞳を輝かせて、そんなことを堂々と言ってのける新入社員に、彩はやや気圧されるものを感じてしまうが、気を取り直して
「じゃ、とりあえず、まずは施設を一回りしてみようか。」
と促すと
「はい、よろしくお願いします。」
静は元気よく立ち上がった。