Far away ~いつまでも、君を・・・~
「成長したな、葉山。」
「えっ?」
「秋のお前とは、本当に別人だ。今のお前は、高3の時の彩先輩を超えてる。」
「ウソ?」
「だから、今更ウソなんてつかねぇよ。今のお前なら、インハイは全然夢じゃない。だから、胸張って、名門校の選手達にぶつかって来い。」
そう言って、自分を見た尚輝に
「そっか・・・やっぱり失恋は、女を強くするね。」
いたずらっぽい口調で、返す千夏。
「おい、葉山・・・。」
「当てつけで言ってるんじゃないよ。でも、秋の大会で失敗して、尚輝っちに失恋して、もう立ち直れないと思った。こうやって、尚輝っちと2人っきりで話が出来るようになるなんて、思ってもみなかった。だから・・・いい経験になったんだなって。」
「・・・。」
「この間、進路面談があったじゃん。」
「ああ。」
「あの時、私、はっきりとしたことが言えなかったんだけど、やっと決めた。」
「そうか、それでどうするんだ?」
「都会に憧れる気持ちもちょっとあったんだけど、私やっぱり、尚輝っちと同じ大学に通って、弓道続けて、将来はこの学校で先生になって、尚輝っちの後釜の弓道部顧問になる。そう決めたんだ。」
「ええ!」
千夏の言葉に、思わず驚きの声を上げる尚輝。
「ね、いいでしょ?」
「そりゃ構わないけど、弓道部顧問はちょっと譲れないというか・・・」
「え~、じゃ応援してくれないの?」
「いや、まだ先の話だし、その時まで俺がここに居るかどうかわかんないけど、弓道部顧問は・・・。」
「じゃ、一緒にやろう。」
「葉山。」
「いいじゃん、男女1人ずつ顧問が居たって。その方が生徒だってやり易いと思う。だから、私が戻って来るまで、尚輝っちが部員いっぱい増やしといてね。」
そんなことを言って来て、真っすぐに自分に視線を向ける千夏の顔をまじまじと見た尚輝は
「わ、わかったよ。」
勢いに圧されたように、答えていた。
「よし、約束だよ。」
その尚輝の答えに、千夏は嬉しそうに頷いた。
「えっ?」
「秋のお前とは、本当に別人だ。今のお前は、高3の時の彩先輩を超えてる。」
「ウソ?」
「だから、今更ウソなんてつかねぇよ。今のお前なら、インハイは全然夢じゃない。だから、胸張って、名門校の選手達にぶつかって来い。」
そう言って、自分を見た尚輝に
「そっか・・・やっぱり失恋は、女を強くするね。」
いたずらっぽい口調で、返す千夏。
「おい、葉山・・・。」
「当てつけで言ってるんじゃないよ。でも、秋の大会で失敗して、尚輝っちに失恋して、もう立ち直れないと思った。こうやって、尚輝っちと2人っきりで話が出来るようになるなんて、思ってもみなかった。だから・・・いい経験になったんだなって。」
「・・・。」
「この間、進路面談があったじゃん。」
「ああ。」
「あの時、私、はっきりとしたことが言えなかったんだけど、やっと決めた。」
「そうか、それでどうするんだ?」
「都会に憧れる気持ちもちょっとあったんだけど、私やっぱり、尚輝っちと同じ大学に通って、弓道続けて、将来はこの学校で先生になって、尚輝っちの後釜の弓道部顧問になる。そう決めたんだ。」
「ええ!」
千夏の言葉に、思わず驚きの声を上げる尚輝。
「ね、いいでしょ?」
「そりゃ構わないけど、弓道部顧問はちょっと譲れないというか・・・」
「え~、じゃ応援してくれないの?」
「いや、まだ先の話だし、その時まで俺がここに居るかどうかわかんないけど、弓道部顧問は・・・。」
「じゃ、一緒にやろう。」
「葉山。」
「いいじゃん、男女1人ずつ顧問が居たって。その方が生徒だってやり易いと思う。だから、私が戻って来るまで、尚輝っちが部員いっぱい増やしといてね。」
そんなことを言って来て、真っすぐに自分に視線を向ける千夏の顔をまじまじと見た尚輝は
「わ、わかったよ。」
勢いに圧されたように、答えていた。
「よし、約束だよ。」
その尚輝の答えに、千夏は嬉しそうに頷いた。