Far away ~いつまでも、君を・・・~
それから休憩をはさんで2時間ほど、2人はいろんな話をしながら、ドライブを楽しんだ。やがて、パーキングに車を滑り込ませた斗真は
「お疲れ。ここで昼飯にしよう。」
と彩に声を掛けた。頷いた彩が案内されたのは、結構しっかりした門構えの和食料理店だった。
「いい雰囲気ですね。」
彩は言ったが、内心
(ちょっと高そう・・・。)
とやや心配になっていた。
「夜はかなり敷居が高い店だけど、この時間はランチタイムだから心配するな。」
お前の心配はお見通しとばかりに、そう言った斗真は勝手知ったると言った様子で入って行く。
「先輩は前にも来られたことがあるんですか?」
「ああ、由理佳とな。アイツも美味いと喜んでくれたから、味は期待してくれ。」
彩に問いに、笑顔で答える斗真。そして実際出て来た料理は、見た目の豪華さに負けない美味しさ。結果、会計は1人3000円超えと、ランチにしてはそれなりの値段だったが、斗真があっさりと2人分のお支払い。
「先輩、あのお代を・・・。」
さすがご馳走になるわけにはと、慌てる彩に
「俺が勝手に連れて来たんだ。ここは先輩の顔を立てて、奢られてろ。」
そう言って歩き出す斗真に、すみません、ごちそうさまですと彩は頭を下げる。
再び車に乗り込み、20分ほどでこの日の目的地の水族館に到着。
「入場料は私が出します。」
真剣なまなざしで言う彩に
「じゃ、頼む。ありがとう。」
彩の性格は先刻ご承知の斗真は、そう言って微笑んだ。
平日にも関わらず、館内は多くのカップルで賑わっていた。水槽を優雅に泳ぐ魚たちを並んで見てまわり、イルカやアシカのショ-に拍手を送っているうちに、あっという間に時は流れ、閉館の音楽に送られるように、2人は館外へ出た。
「先輩、楽しかったです。ありがとうございました。」
そう言って、顔をほころばせた彩に
「俺の方こそ、ありがとうな。」
笑顔でそう答えた斗真は
「少し、歩かないか?」
と彩を誘う。
「はい。」
彩は自然に頷いていた。
「お疲れ。ここで昼飯にしよう。」
と彩に声を掛けた。頷いた彩が案内されたのは、結構しっかりした門構えの和食料理店だった。
「いい雰囲気ですね。」
彩は言ったが、内心
(ちょっと高そう・・・。)
とやや心配になっていた。
「夜はかなり敷居が高い店だけど、この時間はランチタイムだから心配するな。」
お前の心配はお見通しとばかりに、そう言った斗真は勝手知ったると言った様子で入って行く。
「先輩は前にも来られたことがあるんですか?」
「ああ、由理佳とな。アイツも美味いと喜んでくれたから、味は期待してくれ。」
彩に問いに、笑顔で答える斗真。そして実際出て来た料理は、見た目の豪華さに負けない美味しさ。結果、会計は1人3000円超えと、ランチにしてはそれなりの値段だったが、斗真があっさりと2人分のお支払い。
「先輩、あのお代を・・・。」
さすがご馳走になるわけにはと、慌てる彩に
「俺が勝手に連れて来たんだ。ここは先輩の顔を立てて、奢られてろ。」
そう言って歩き出す斗真に、すみません、ごちそうさまですと彩は頭を下げる。
再び車に乗り込み、20分ほどでこの日の目的地の水族館に到着。
「入場料は私が出します。」
真剣なまなざしで言う彩に
「じゃ、頼む。ありがとう。」
彩の性格は先刻ご承知の斗真は、そう言って微笑んだ。
平日にも関わらず、館内は多くのカップルで賑わっていた。水槽を優雅に泳ぐ魚たちを並んで見てまわり、イルカやアシカのショ-に拍手を送っているうちに、あっという間に時は流れ、閉館の音楽に送られるように、2人は館外へ出た。
「先輩、楽しかったです。ありがとうございました。」
そう言って、顔をほころばせた彩に
「俺の方こそ、ありがとうな。」
笑顔でそう答えた斗真は
「少し、歩かないか?」
と彩を誘う。
「はい。」
彩は自然に頷いていた。