Far away ~いつまでも、君を・・・~
前の年の仕事始めでは、優里と独り身を嘆き合ったものだ。それが今年は
「廣瀬さん、彼氏さんと上手く行ったんですね。」
職場で唯一、斗真とのことを話している松下に、そんな声を掛けられた。
「はい、お陰様で。だから今年は、仕事も一段と頑張ります。」
周りには聞こえないように、小声ではあったが、彩はにこやかに答えた。昨年の9月からプランナ-として動き出した松下と静は、以来打ち合わせを重ね、そろそろ初めての担当挙式が近付いて来ていた。新人の静はもちろんのこと、プランナ-としては先輩だが、ブランクのある松下のフォロ-もしていかなくてはと、彩は張り切っていた。
一方、彩より少し遅れて戻って来た斗真は、年末で正式に勤めていた証券会社を退職し、いよいよ独立を果たしていた。
「ありがたいことに、証券会社時代の顧客何人かから、アドバイザ-としての契約をいただいている。皆さんの期待を裏切らないように、仲間と力を合わせて、精一杯頑張るよ。」
彩にそう言った斗真も、当然気合が入っている。
「頑張ってね、でも無理は禁物だよ。」
彩の言葉に
「ありがとう。でも最初のうちは、ちょっとは無理しないと。何事も最初が肝心って言うからな。」
斗真は笑う。
「斗真さん・・・。」
「そんな心配そうな顔するな。念願の独立を果たして、張り切るなって方が無理だろ。」
「でも・・・。」
「大丈夫。俺には俺専用の効果抜群の疲労回復剤があるから。」
「えっ?」
「ここに。」
そう言って、彩を抱き寄せる斗真。
「あっ・・・。」
その仕草に顔を赤くしながら、でももちろん彩はそれを拒みはしない。
「こうしてれば、疲れなんか全部吹っ飛ぶ。明日からまた頑張れる。」
「私も、です・・・。」
「なら、よかった。」
見つめ合い、微笑み合う2人。お互いを慕い合う恋人たちの姿が、そこにあった。
「廣瀬さん、彼氏さんと上手く行ったんですね。」
職場で唯一、斗真とのことを話している松下に、そんな声を掛けられた。
「はい、お陰様で。だから今年は、仕事も一段と頑張ります。」
周りには聞こえないように、小声ではあったが、彩はにこやかに答えた。昨年の9月からプランナ-として動き出した松下と静は、以来打ち合わせを重ね、そろそろ初めての担当挙式が近付いて来ていた。新人の静はもちろんのこと、プランナ-としては先輩だが、ブランクのある松下のフォロ-もしていかなくてはと、彩は張り切っていた。
一方、彩より少し遅れて戻って来た斗真は、年末で正式に勤めていた証券会社を退職し、いよいよ独立を果たしていた。
「ありがたいことに、証券会社時代の顧客何人かから、アドバイザ-としての契約をいただいている。皆さんの期待を裏切らないように、仲間と力を合わせて、精一杯頑張るよ。」
彩にそう言った斗真も、当然気合が入っている。
「頑張ってね、でも無理は禁物だよ。」
彩の言葉に
「ありがとう。でも最初のうちは、ちょっとは無理しないと。何事も最初が肝心って言うからな。」
斗真は笑う。
「斗真さん・・・。」
「そんな心配そうな顔するな。念願の独立を果たして、張り切るなって方が無理だろ。」
「でも・・・。」
「大丈夫。俺には俺専用の効果抜群の疲労回復剤があるから。」
「えっ?」
「ここに。」
そう言って、彩を抱き寄せる斗真。
「あっ・・・。」
その仕草に顔を赤くしながら、でももちろん彩はそれを拒みはしない。
「こうしてれば、疲れなんか全部吹っ飛ぶ。明日からまた頑張れる。」
「私も、です・・・。」
「なら、よかった。」
見つめ合い、微笑み合う2人。お互いを慕い合う恋人たちの姿が、そこにあった。