Far away ~いつまでも、君を・・・~
そして2人は、学校から少し離れたレストランで、向かい合っている。千夏が在学中はもちろん、卒業してOGになってからも、こんな機会は1度もなかった。
まずはソフトドリンクで乾杯。20歳のお祝いでノンアルコ-ルはやっぱり変だと言う千夏に
「俺は車だから飲めないし、お前だけ飲ませて、誤解を招くのは困る。」
と真面目な顔で尚輝は答える。
「つまんないの。」
千夏はふくれるが、こればかりは仕方がない。
やがて運ばれて来た料理は、部活帰りに千夏が友達と寄っているファミレスのそれとはさすがに違っていて
「先生、ありがとうございます。いただきます。」
彼女は目を輝かせて、ナイフとフォークを動かしている。その後、弓道や大学のことなどを話しながら、楽しい時間を過ごした
2人だったが、食事が終わると尚輝は当然のように、このまま真っすぐ千夏を自宅まで送ろうとする。が
「誕プレの代わりに、少しドライブしたいです。」
と千夏からおねだりされると、仕方ないなという表情で尚輝は頷いた。
再び、尚輝の助手席に納まった千夏がシートベルトを着けると、車がスタ-ト。車内には聞き慣れたJ-POPがBGMに流れる中、ハンドルを握る尚輝の横顔を見ながら
(これって、やっぱりデートだよね・・・。)
千夏は内心、ドキドキしている。
30分程で、車は地元ではカップル御用達の、夜景がきれいな展望所に到着。
「もう遅いからな。すぐに帰るぞ。」
釘を刺すような尚輝の言葉など、聞こえないかのように車を降りた千夏は歩を進めて行く。やがて眼下に街の灯りが広がっているのを見えて来ると
「綺麗・・・。」
足を止め、感に堪えないように千夏はつぶやく。
「今までグル-プや女友達とは来たことはあるけど、男の人と2人きりは初めてです。せっかくなら好きな人と来てみたかったから、嬉しい。」
そう言って、嬉しそうに笑う千夏に、そんな彼女から少し離れて、やはり夜景を見ていた尚輝の表情は思わず固まる。
まずはソフトドリンクで乾杯。20歳のお祝いでノンアルコ-ルはやっぱり変だと言う千夏に
「俺は車だから飲めないし、お前だけ飲ませて、誤解を招くのは困る。」
と真面目な顔で尚輝は答える。
「つまんないの。」
千夏はふくれるが、こればかりは仕方がない。
やがて運ばれて来た料理は、部活帰りに千夏が友達と寄っているファミレスのそれとはさすがに違っていて
「先生、ありがとうございます。いただきます。」
彼女は目を輝かせて、ナイフとフォークを動かしている。その後、弓道や大学のことなどを話しながら、楽しい時間を過ごした
2人だったが、食事が終わると尚輝は当然のように、このまま真っすぐ千夏を自宅まで送ろうとする。が
「誕プレの代わりに、少しドライブしたいです。」
と千夏からおねだりされると、仕方ないなという表情で尚輝は頷いた。
再び、尚輝の助手席に納まった千夏がシートベルトを着けると、車がスタ-ト。車内には聞き慣れたJ-POPがBGMに流れる中、ハンドルを握る尚輝の横顔を見ながら
(これって、やっぱりデートだよね・・・。)
千夏は内心、ドキドキしている。
30分程で、車は地元ではカップル御用達の、夜景がきれいな展望所に到着。
「もう遅いからな。すぐに帰るぞ。」
釘を刺すような尚輝の言葉など、聞こえないかのように車を降りた千夏は歩を進めて行く。やがて眼下に街の灯りが広がっているのを見えて来ると
「綺麗・・・。」
足を止め、感に堪えないように千夏はつぶやく。
「今までグル-プや女友達とは来たことはあるけど、男の人と2人きりは初めてです。せっかくなら好きな人と来てみたかったから、嬉しい。」
そう言って、嬉しそうに笑う千夏に、そんな彼女から少し離れて、やはり夜景を見ていた尚輝の表情は思わず固まる。