Far away ~いつまでも、君を・・・~
「絵はちょっと自信があるんで・・・って言いたいんですけど、実は美術部のクラスメイトにだいぶ応援してもらって。」
しかし、尚輝は内実を正直に告白する。
「えっ、そうなの?」
「はい。俺の試作を相談がてら見せたら、結構ノリノリで協力してくれて・・・。」
「女子でしょ、その子?」
そう問い掛ける遥に
「よくわかりましたね。」
と尚輝は驚く。
「わかるよ。だって、これは明らかに女子のセンスだもん。」
「そうか、尚輝にしては出来過ぎだと思ったよ。」
副将2人に、そう言われて
「待ってくださいよ。あくまで原案は俺ですからね。菅野はあくまで、手直しを協力してくれただけですから。」
尚輝は慌てて、強調する。
「菅野さんって言うの?その子。」
すると、そのやり取りを聞いていた彩が、問い掛けて来る。
「はい。」
「今日、まだいる?」
「いえ、今日は部活ないそうで、さっき帰りました。」
「じゃ、明日、あんたのクラスに行くから紹介して。」
「えっ?」
「こんな素敵なポスタ-、協力してもらって、お礼も言わないわけ、いかないでしょ?」
「そうですね。はい、分かりました。」
尚輝が頷いたのを見て
「じゃ、みんな始めるよ。」
彩は部員たちに声を掛けた。
翌日、約束通り、教室に現れた彩を、尚輝は京香と引き合わせた。
「尚輝が無理言ったみたいで、ごめんね。でも素敵なポスタ-をありがとう。」
そう言った彩に
「いえ、私が出しゃばっただけですから。気に入っていただけたんなら、よかったです。」
京香は笑顔で答える。
「尚輝とは仲いいんだ?」
「はい。去年も一緒のクラスだったし、三学期は席が隣同士だったんで。」
「そうなんだ。じゃ、これからも仲良くしてあげて。」
「はい。でも、廣瀬先輩も、二階くんのこと、よろしくお願いします。」
「えっ?」
京香のその言葉に、彩がきょとんとすると
「いやいや、とにかくみんな喜んでたんで。菅野、ホントにありがとうな。じゃ、先輩行きましょう。」
京香に恋愛相談もしていることを、他ならぬ彩に知られたくない尚輝は、慌てて話を終わらせようとする。
「う、うん。じゃ、菅野さん、またね。」
尚輝に促されて、戸惑いながら挨拶する彩。
「はい、先輩、わざわざありがとうございました。じゃ二階くん、頑張ってね~。」
満面の笑みを浮かべた京香の言葉に、意味深なものを感じた尚輝は、彩を引っ張るようにして、その場を後にした。
しかし、尚輝は内実を正直に告白する。
「えっ、そうなの?」
「はい。俺の試作を相談がてら見せたら、結構ノリノリで協力してくれて・・・。」
「女子でしょ、その子?」
そう問い掛ける遥に
「よくわかりましたね。」
と尚輝は驚く。
「わかるよ。だって、これは明らかに女子のセンスだもん。」
「そうか、尚輝にしては出来過ぎだと思ったよ。」
副将2人に、そう言われて
「待ってくださいよ。あくまで原案は俺ですからね。菅野はあくまで、手直しを協力してくれただけですから。」
尚輝は慌てて、強調する。
「菅野さんって言うの?その子。」
すると、そのやり取りを聞いていた彩が、問い掛けて来る。
「はい。」
「今日、まだいる?」
「いえ、今日は部活ないそうで、さっき帰りました。」
「じゃ、明日、あんたのクラスに行くから紹介して。」
「えっ?」
「こんな素敵なポスタ-、協力してもらって、お礼も言わないわけ、いかないでしょ?」
「そうですね。はい、分かりました。」
尚輝が頷いたのを見て
「じゃ、みんな始めるよ。」
彩は部員たちに声を掛けた。
翌日、約束通り、教室に現れた彩を、尚輝は京香と引き合わせた。
「尚輝が無理言ったみたいで、ごめんね。でも素敵なポスタ-をありがとう。」
そう言った彩に
「いえ、私が出しゃばっただけですから。気に入っていただけたんなら、よかったです。」
京香は笑顔で答える。
「尚輝とは仲いいんだ?」
「はい。去年も一緒のクラスだったし、三学期は席が隣同士だったんで。」
「そうなんだ。じゃ、これからも仲良くしてあげて。」
「はい。でも、廣瀬先輩も、二階くんのこと、よろしくお願いします。」
「えっ?」
京香のその言葉に、彩がきょとんとすると
「いやいや、とにかくみんな喜んでたんで。菅野、ホントにありがとうな。じゃ、先輩行きましょう。」
京香に恋愛相談もしていることを、他ならぬ彩に知られたくない尚輝は、慌てて話を終わらせようとする。
「う、うん。じゃ、菅野さん、またね。」
尚輝に促されて、戸惑いながら挨拶する彩。
「はい、先輩、わざわざありがとうございました。じゃ二階くん、頑張ってね~。」
満面の笑みを浮かべた京香の言葉に、意味深なものを感じた尚輝は、彩を引っ張るようにして、その場を後にした。