Far away ~いつまでも、君を・・・~
「随分もったいぶったね、遥。」
「えっ?」
「さっきも言ったけど、2人が想い合ってるの、私とっくに気付いてたんだけど。」
「廣瀬・・・。」
彩にあっさりと、そう言われて、言葉を失う2人。
「で、マチヒロは予選通過出来なかったよね。遥はそれでよかったの?」
更に彩に斬り込まれて
「う、うん。彩に見破られてたように、私も本当は町田くんのこと好きだったし、最後の試合控えてるのに不謹慎かな、なんて考えちゃって、つい言っちゃっただけだったから。まして、全力で戦った彼の姿見たら、結果なんかもう、どうでもよくて。」
と、はにかみながら答える遥。
「それは、それは・・・料理だけじゃなく、ごちそうさまでした。」
それを聞いて、からかうように言う彩。
「もう、彩!」
顔を真っ赤にして、俯く遥に
「なぁ、もう勘弁してくれよ、廣瀬。」
町田も困惑顔で頭を下げる。
「わかった、わかった。」
そう笑いながら言った彩は、しかしすぐに表情を改めると
「でも、2人の想いが通じ合って、本当によかったな。」
しみじみと言った。
「私はずっと、2人はお似合いだと思ってたし。」
「彩・・・。」
「とにかく、よかった。ねぇマチヒロ、私が言うまでもないけど、遥は本当にいい子だから。君にもったいないくらいなんて、言うつもりはないけど、でも絶対に大切にしてね。もし遙を悲しませたり、泣かせたりしたら、主将権限で、弓道部のOB・OG会から、永久追放するから。そのつもりでね。」
「わかったから、それだけは勘弁してくれ。」
彩のキツイ祝福に、町田がタジタジになりながら頷く。
「彩、ありがとう。でも町田くんは、そんな人じゃないから。」
そう言った遥に
「もう『町田くん』じゃないでしょ?」
と彩のツッコミは続く。
「う、うん・・・博人、くん・・・。」
とこれまた、顔を真っ赤にして呼び掛ける遥。
「マチヒロも返しなよ。」
「あ、ああ・・・遥。」
これまた照れ臭そうに町田が呼び返す。
「うん、合格。」
頷いた彩に
「お前、容赦ねぇな。」
町田がようやく言い返し、テーブルは笑いに包まれた。
そのあとは、賑やかに食事を楽しみ、2人と別れた彩。しかし、その表情は
(そうだよね。本当に相手のことが好きなら、結果なんか、関係ないよね・・・。)
打って変わって、沈んでいた。
「えっ?」
「さっきも言ったけど、2人が想い合ってるの、私とっくに気付いてたんだけど。」
「廣瀬・・・。」
彩にあっさりと、そう言われて、言葉を失う2人。
「で、マチヒロは予選通過出来なかったよね。遥はそれでよかったの?」
更に彩に斬り込まれて
「う、うん。彩に見破られてたように、私も本当は町田くんのこと好きだったし、最後の試合控えてるのに不謹慎かな、なんて考えちゃって、つい言っちゃっただけだったから。まして、全力で戦った彼の姿見たら、結果なんかもう、どうでもよくて。」
と、はにかみながら答える遥。
「それは、それは・・・料理だけじゃなく、ごちそうさまでした。」
それを聞いて、からかうように言う彩。
「もう、彩!」
顔を真っ赤にして、俯く遥に
「なぁ、もう勘弁してくれよ、廣瀬。」
町田も困惑顔で頭を下げる。
「わかった、わかった。」
そう笑いながら言った彩は、しかしすぐに表情を改めると
「でも、2人の想いが通じ合って、本当によかったな。」
しみじみと言った。
「私はずっと、2人はお似合いだと思ってたし。」
「彩・・・。」
「とにかく、よかった。ねぇマチヒロ、私が言うまでもないけど、遥は本当にいい子だから。君にもったいないくらいなんて、言うつもりはないけど、でも絶対に大切にしてね。もし遙を悲しませたり、泣かせたりしたら、主将権限で、弓道部のOB・OG会から、永久追放するから。そのつもりでね。」
「わかったから、それだけは勘弁してくれ。」
彩のキツイ祝福に、町田がタジタジになりながら頷く。
「彩、ありがとう。でも町田くんは、そんな人じゃないから。」
そう言った遥に
「もう『町田くん』じゃないでしょ?」
と彩のツッコミは続く。
「う、うん・・・博人、くん・・・。」
とこれまた、顔を真っ赤にして呼び掛ける遥。
「マチヒロも返しなよ。」
「あ、ああ・・・遥。」
これまた照れ臭そうに町田が呼び返す。
「うん、合格。」
頷いた彩に
「お前、容赦ねぇな。」
町田がようやく言い返し、テーブルは笑いに包まれた。
そのあとは、賑やかに食事を楽しみ、2人と別れた彩。しかし、その表情は
(そうだよね。本当に相手のことが好きなら、結果なんか、関係ないよね・・・。)
打って変わって、沈んでいた。