【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
「あなたが面倒だと称したその役割、是非俺にやらせてください。もしもそれでヴィヴィアン様の心が少しでも楽になるなら、これ以上のことはありません。重荷は一緒に抱えます。足りない部分があれば今からでもすぐに身につけます」
「そ、そんなこと……」
そんなこと、とてもじゃないけどさせられない。
だって、エレン様の前に立ちふさがるものがあるなら、道端の小石ですら取り除きたいと思っているほどだもん。苦労かけるってわかってて「是非に」なんて言えやしない。
(っていうか! そもそもわたしは今日、自分はエレン様に見合うような女性じゃないって伝えに来たはず!)
だけど、どうしよう? そんなこと、とてもじゃないけど言える雰囲気じゃない。
チラリと顔を上げたら、エレン様は真剣な表情でわたしのことを見つめていた。
心臓が跳ねる。身体がめちゃくちゃ熱くなる。
いつも穏やかに澄み切ったエレン様の瞳の中に、チラチラと燃えるような光を感じて、いたたまれない気持ちになってしまう。
「ヴィヴィアン様、俺とのこと、本気で考えてみてください。俺はあなたと結婚したいんです」
あまりにも真っ直ぐなエレン様の言葉。聞こえないふりも、訳がわからないふりもできっこない。
コクリと小さくうなずいたら、エレン様は嬉しそうに目を細めた。
「そ、そんなこと……」
そんなこと、とてもじゃないけどさせられない。
だって、エレン様の前に立ちふさがるものがあるなら、道端の小石ですら取り除きたいと思っているほどだもん。苦労かけるってわかってて「是非に」なんて言えやしない。
(っていうか! そもそもわたしは今日、自分はエレン様に見合うような女性じゃないって伝えに来たはず!)
だけど、どうしよう? そんなこと、とてもじゃないけど言える雰囲気じゃない。
チラリと顔を上げたら、エレン様は真剣な表情でわたしのことを見つめていた。
心臓が跳ねる。身体がめちゃくちゃ熱くなる。
いつも穏やかに澄み切ったエレン様の瞳の中に、チラチラと燃えるような光を感じて、いたたまれない気持ちになってしまう。
「ヴィヴィアン様、俺とのこと、本気で考えてみてください。俺はあなたと結婚したいんです」
あまりにも真っ直ぐなエレン様の言葉。聞こえないふりも、訳がわからないふりもできっこない。
コクリと小さくうなずいたら、エレン様は嬉しそうに目を細めた。