【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
「仕事のことならまったくお気になさらず。見てのとおり、今は忙しくありませんし、エレン様はお得意様ですし、推しとお茶ができるまたとない機会ですから」
その瞬間、わたしの手からオーダー表がヒョイと取り上げられる。振り返れば、ジョアンナに扮したヨハナが、慈愛に満ちた笑みを浮かべてこちらを見つめていた。
「ジョ、ジョアンナ……」
ありがたいけどありがたくない。
そんなふうに言われたら逃げられないじゃない?
「ほら、店からのお許しも出たことだし、座って? それとも、リリアンは俺と話したくない?」
今度はエレン様がわたしを見つめてくる。ずるい。わたしがエレン様にめっぽう弱いことを知っていて。本当にずるい。
「お話したいです!」
だけど、推しのお願いを断るなんてやっぱり無理。わたしにはできない。
自分でもどうしようもないなぁと思いつつ、わたしはエレン様の向かいの席に座った。
その瞬間、わたしの手からオーダー表がヒョイと取り上げられる。振り返れば、ジョアンナに扮したヨハナが、慈愛に満ちた笑みを浮かべてこちらを見つめていた。
「ジョ、ジョアンナ……」
ありがたいけどありがたくない。
そんなふうに言われたら逃げられないじゃない?
「ほら、店からのお許しも出たことだし、座って? それとも、リリアンは俺と話したくない?」
今度はエレン様がわたしを見つめてくる。ずるい。わたしがエレン様にめっぽう弱いことを知っていて。本当にずるい。
「お話したいです!」
だけど、推しのお願いを断るなんてやっぱり無理。わたしにはできない。
自分でもどうしようもないなぁと思いつつ、わたしはエレン様の向かいの席に座った。