【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
だけど、リリアンという存在を介して、改めてそれを確かめるのはあまりにも気が引ける。だって、間違いなく冷静ではいられないし、自分からエレン様の――――彼の気持ちを確認するなんて、怖くて、恥ずかしくて、なんだか嫌だ。
――――そう思っているくせに、なんでだろう? 気を抜いたらついつい口を開きそうになる。どうして? ってそう尋ねたくなる。
(結婚できないって主張してるのはわたしのほうなのに)
最近のわたしは変だ。いろんなことが矛盾しているんだもの。
嬉しかったり切なかったり、驚いたり困惑したり、状況が目まぐるしく変化した上、色んな感情が心のなかで爆発していて、どうしたらいいかわからない。わたしひとりじゃ処理できない。
これ以上は考えないほうがいい。後回しにして、見なかったことにしたい。そうしたら、いつの間にか消えてなくなっている気がするし。――――それじゃダメなのかな?
「目を背けないで」
そんなとき、まるでわたしの心の声に呼応するかのように、エレン様の声が聞こえてきた。
「え……?」
「一緒に、ひとつずつ考えていこう」
なにを? と尋ねる間もなく、エレン様が微笑んだ。
――――そう思っているくせに、なんでだろう? 気を抜いたらついつい口を開きそうになる。どうして? ってそう尋ねたくなる。
(結婚できないって主張してるのはわたしのほうなのに)
最近のわたしは変だ。いろんなことが矛盾しているんだもの。
嬉しかったり切なかったり、驚いたり困惑したり、状況が目まぐるしく変化した上、色んな感情が心のなかで爆発していて、どうしたらいいかわからない。わたしひとりじゃ処理できない。
これ以上は考えないほうがいい。後回しにして、見なかったことにしたい。そうしたら、いつの間にか消えてなくなっている気がするし。――――それじゃダメなのかな?
「目を背けないで」
そんなとき、まるでわたしの心の声に呼応するかのように、エレン様の声が聞こえてきた。
「え……?」
「一緒に、ひとつずつ考えていこう」
なにを? と尋ねる間もなく、エレン様が微笑んだ。