【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
「なっ! なんで撫でるんですか?」
「え? リリアンがあまりにも可愛いことを言うから、ついつい甘やかしたくなったというか……とにかく可愛いなぁと思って」
「可愛い⁉ そんな、まさか……なんですか、それ……」
恥ずかしさのあまり、頬が真っ赤に染まっていく。
信じられない。
エレン様に可愛いって言われてしまった。可愛いって言われてしまった!
リリアンはソバカスなんかも描いてるし、ヴィヴィアンに比べて地味顔に仕上げているのに。それでも可愛いって言われてしまった!
嬉しいやら恥ずかしいやらおそれおおいやら。またもや頭の中が大パニックだ。
(それにしても、エレン様ったら、ヴィヴィアンに加えて、リリアンにまで可愛いと言うなんて)
そんなことを簡単に――――誰にでも言っているのだろうか?
思わず顔を上げたら、エレン様は急に真剣な顔つきになった。
「誰にでも言っているわけじゃないよ。俺が可愛いと思うのは、この世でたった一人だけだから」
「嘘ばっかり。わたし、知ってるもん。エレン様、他の人にも可愛いって言ってるでしょう? わたしだけじゃないんでしょ――――っと」
しまった、こんなこと言うつもりじゃなかったのに。
だって、これじゃまるで、エレン様に可愛いって言ってもらえた人に――――自分自身に嫉妬しているみたいじゃない。ヴィヴィアンもリリアンも、エレン様のファンでしかないのに。
「え? リリアンがあまりにも可愛いことを言うから、ついつい甘やかしたくなったというか……とにかく可愛いなぁと思って」
「可愛い⁉ そんな、まさか……なんですか、それ……」
恥ずかしさのあまり、頬が真っ赤に染まっていく。
信じられない。
エレン様に可愛いって言われてしまった。可愛いって言われてしまった!
リリアンはソバカスなんかも描いてるし、ヴィヴィアンに比べて地味顔に仕上げているのに。それでも可愛いって言われてしまった!
嬉しいやら恥ずかしいやらおそれおおいやら。またもや頭の中が大パニックだ。
(それにしても、エレン様ったら、ヴィヴィアンに加えて、リリアンにまで可愛いと言うなんて)
そんなことを簡単に――――誰にでも言っているのだろうか?
思わず顔を上げたら、エレン様は急に真剣な顔つきになった。
「誰にでも言っているわけじゃないよ。俺が可愛いと思うのは、この世でたった一人だけだから」
「嘘ばっかり。わたし、知ってるもん。エレン様、他の人にも可愛いって言ってるでしょう? わたしだけじゃないんでしょ――――っと」
しまった、こんなこと言うつもりじゃなかったのに。
だって、これじゃまるで、エレン様に可愛いって言ってもらえた人に――――自分自身に嫉妬しているみたいじゃない。ヴィヴィアンもリリアンも、エレン様のファンでしかないのに。