【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
唇が震える。声が上手に出せない。恥ずかしくて、エレン様の顔がまともに見れない。
これは――――この感情は、これまでの『好き』とはどうやったって違う。
「――――好きです」
エレン様が大好きです。
ようやく絞り出せたその言葉は、バカみたいに小さくて、震えていて、情けないほどか細かった。
エレン様も呆れてしまったんじゃないか――――そう思っていたのに、彼は泣きそうな表情で笑いながら、わたしと額を重ね合わせた。
「良かった……」
心底嬉しそうなエレン様の声。
どうしよう、目頭が熱くなる。感情が、涙が込み上げてくる。
愛しくて――――エレン様があまりにも愛しくて、たまらない。このままギュって抱きしめたい――――これまで感じたことのなかった想いが、わたしのなかに湧き上がってくる。
「俺、絶対勝ちますから」
「うん……」
「絶対、絶対勝ちますから」
「うん」
エレン様、頑張って。
誰にも負けないで。
勝って、それからわたしと――――そんな言葉をまるごと綺麗に飲み込みながら、わたしはエレン様と見つめ合うのだった。
これは――――この感情は、これまでの『好き』とはどうやったって違う。
「――――好きです」
エレン様が大好きです。
ようやく絞り出せたその言葉は、バカみたいに小さくて、震えていて、情けないほどか細かった。
エレン様も呆れてしまったんじゃないか――――そう思っていたのに、彼は泣きそうな表情で笑いながら、わたしと額を重ね合わせた。
「良かった……」
心底嬉しそうなエレン様の声。
どうしよう、目頭が熱くなる。感情が、涙が込み上げてくる。
愛しくて――――エレン様があまりにも愛しくて、たまらない。このままギュって抱きしめたい――――これまで感じたことのなかった想いが、わたしのなかに湧き上がってくる。
「俺、絶対勝ちますから」
「うん……」
「絶対、絶対勝ちますから」
「うん」
エレン様、頑張って。
誰にも負けないで。
勝って、それからわたしと――――そんな言葉をまるごと綺麗に飲み込みながら、わたしはエレン様と見つめ合うのだった。