【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
(うわぁああああぁあ! うわあぁぁあああああ!)
このとき、声を上げなかったことをどうか褒めてほしい。
だってさ。だってさ! もうさ! やばいよ。無理だよ。わたし、本当に嬉しくて。誰かわたしをぶん殴ってほしい。そのぐらいしないと収拾がつかない気がするから!
「――――はじめ!」
なんて、わたしが悶え苦しんでいるうちに、試合がはじまってしまった。急いで席に腰かけ直し、最大限に身を乗り出す。
エレン様は魔術師団側のシード枠。これから行われるのはベスト8を決めるための試合だ。
エレン様の相手は、既に何度も功績を上げているベテランの騎士だった。剛腕タイプで、細腕のエレン様とは真逆のタイプ。あんなのに切りつけられたら、たとえ木刀でもたまったものじゃない。エレン様の美しい肌に傷一つでも付いたらと思うと怖いしとても嫌だ。
けれど、そこはエレン様。
しっかりと距離を保ちながら、ものすごく上手に立ち回っていらっしゃる。
このとき、声を上げなかったことをどうか褒めてほしい。
だってさ。だってさ! もうさ! やばいよ。無理だよ。わたし、本当に嬉しくて。誰かわたしをぶん殴ってほしい。そのぐらいしないと収拾がつかない気がするから!
「――――はじめ!」
なんて、わたしが悶え苦しんでいるうちに、試合がはじまってしまった。急いで席に腰かけ直し、最大限に身を乗り出す。
エレン様は魔術師団側のシード枠。これから行われるのはベスト8を決めるための試合だ。
エレン様の相手は、既に何度も功績を上げているベテランの騎士だった。剛腕タイプで、細腕のエレン様とは真逆のタイプ。あんなのに切りつけられたら、たとえ木刀でもたまったものじゃない。エレン様の美しい肌に傷一つでも付いたらと思うと怖いしとても嫌だ。
けれど、そこはエレン様。
しっかりと距離を保ちながら、ものすごく上手に立ち回っていらっしゃる。