【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
開幕早々ライナス様が切りつけてくる。速い。けれど、十分見切れる攻撃だ。
皇族に対し、魔術は本当に効かないのか――――念のため試してみたが、ダメだった。元々魔力量や技の種類を制限されているため、ビクともしない。
攻撃ができなければ、負けることはなくとも、勝つことはない。それではダメだ。
では、どうするのか。
「…………っ!」
魔術を放ち、ライナス様の足元の地面を大きくえぐる。彼が足を取られたところで、今度は俺が懐へと入り込んだ。
「俺に魔術は効かないと――――」
「わかってます。けれど、体術は別でしょうから」
魔術がダメなら物理攻撃をすればいい。
ライナス様に蹴りを入れるその瞬間、俺は自分自身に魔法をかけた。速さと勢い、重みが増した一撃はさぞや痛いことだろう。
わっ! と大きな歓声が上がる。けれど、一撃を入れただけでは勝ったことにならない。ライナス様の剣を奪わなければ。魔法では彼にとどめを刺せないのだから。
皇族に対し、魔術は本当に効かないのか――――念のため試してみたが、ダメだった。元々魔力量や技の種類を制限されているため、ビクともしない。
攻撃ができなければ、負けることはなくとも、勝つことはない。それではダメだ。
では、どうするのか。
「…………っ!」
魔術を放ち、ライナス様の足元の地面を大きくえぐる。彼が足を取られたところで、今度は俺が懐へと入り込んだ。
「俺に魔術は効かないと――――」
「わかってます。けれど、体術は別でしょうから」
魔術がダメなら物理攻撃をすればいい。
ライナス様に蹴りを入れるその瞬間、俺は自分自身に魔法をかけた。速さと勢い、重みが増した一撃はさぞや痛いことだろう。
わっ! と大きな歓声が上がる。けれど、一撃を入れただけでは勝ったことにならない。ライナス様の剣を奪わなければ。魔法では彼にとどめを刺せないのだから。