【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
「エレンが夫になったら、おまえは幸せになれるだろう? ……違うのか?」
「それは…………」
そんな未来、想像しちゃいけない――――と思っている時点で、わたしはお父様の質問に対して『否』と答えているのだろう。
つまり、エレン様と結婚をしたら、わたしは絶対幸せに違いない。
だけど、たとえわたしが幸せでも、エレン様が幸せじゃなかったら意味がないんだもの。推しの幸せはわたしの幸せ。推しの喜びはわたしの喜び。自分の幸せより、エレン様の幸せを優先したいって思うんだもの。
「――――わかった」
呟けば、お父様は瞳を輝かせながら破顔する。
「そうか! わかってくれたのか」
「うん……わたしがこれからやらなきゃいけないことがわかった」
「は……?」
お父様が首を傾げる。わたしはゆっくりと顔を上げた。
「それは…………」
そんな未来、想像しちゃいけない――――と思っている時点で、わたしはお父様の質問に対して『否』と答えているのだろう。
つまり、エレン様と結婚をしたら、わたしは絶対幸せに違いない。
だけど、たとえわたしが幸せでも、エレン様が幸せじゃなかったら意味がないんだもの。推しの幸せはわたしの幸せ。推しの喜びはわたしの喜び。自分の幸せより、エレン様の幸せを優先したいって思うんだもの。
「――――わかった」
呟けば、お父様は瞳を輝かせながら破顔する。
「そうか! わかってくれたのか」
「うん……わたしがこれからやらなきゃいけないことがわかった」
「は……?」
お父様が首を傾げる。わたしはゆっくりと顔を上げた。