【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
【2章】俺はあなたと結婚したいんです!〜魔術師エレンの主張〜
10.魔術師団の小さなサポーター
(ヴィヴィアン様と出会って、もう4年か)
驚くほどあっという間――――そんなふうに感じられるほど、それはとても目まぐるしく濃密な日々だった。
おそらく、そう感じているのは俺だけではないだろう。
けれど、ヴィヴィアン様が想像する何倍も、俺の日常は彼女色に染まり、侵食され続けている。
はじまりは4年前。俺がまだ16歳の頃――――今のヴィヴィアン様と同じ年齢だったときに遡る。
「おい、エレン。あれ、皇女様じゃないか?」
「え? ……ああ、そうみたいですね」
当時の俺は、魔術師として働きはじめたばかりだった。
新米の、役職もなにも存在しない魔術師。けれど、とある事件を機に、俺はヴィヴィアン様に目をかけていただくようになっていた。
きっかけは皇城内で起こった誘拐事件。幼いヴィヴィアン様とライナス様が、何者かに連れさらわれてしまったのだ。俺は捜索部隊の一人だった。
驚くほどあっという間――――そんなふうに感じられるほど、それはとても目まぐるしく濃密な日々だった。
おそらく、そう感じているのは俺だけではないだろう。
けれど、ヴィヴィアン様が想像する何倍も、俺の日常は彼女色に染まり、侵食され続けている。
はじまりは4年前。俺がまだ16歳の頃――――今のヴィヴィアン様と同じ年齢だったときに遡る。
「おい、エレン。あれ、皇女様じゃないか?」
「え? ……ああ、そうみたいですね」
当時の俺は、魔術師として働きはじめたばかりだった。
新米の、役職もなにも存在しない魔術師。けれど、とある事件を機に、俺はヴィヴィアン様に目をかけていただくようになっていた。
きっかけは皇城内で起こった誘拐事件。幼いヴィヴィアン様とライナス様が、何者かに連れさらわれてしまったのだ。俺は捜索部隊の一人だった。