【電書&コミカライズ】推しとは結婚できません!〜最強魔術師様の結婚相手がわたしだなんて、めちゃくちゃ解釈違いです!〜
心のなかで何度も何度もお礼を言いつつ、わたしはエレン様をがっつり見つめた。だって、この機会を逃したらこんなふうに手を握っていただけて、しかも名前を呼んでもらえる機会なんてないに違いないんだもの。しっかりと目と心に焼き付けておかなきゃ、だ。
「それでなヴィヴィアン、先ほどの話の続きなんだが」
お父様の声にハッとする。
(なんの話だったっけ?)
わたしは居住まいを正しつつ「はい」と小さく相槌を打った。
「喜びなさい。エレンをおまえの結婚相手に選んだんだ」
「…………はい?」
お父様がニコリと笑う。次いでエレン様に視線を移すと、彼は困ったように微笑んだ。
(喜びなさい? エレン様が、わたしの、結婚相手に……って!)
「嘘でしょう⁉」
どうしよう、どうしよう、どうしよう! どうやらとんでもないことが起こってしまったらしい。わたしは驚愕に目を見開いた。
「それでなヴィヴィアン、先ほどの話の続きなんだが」
お父様の声にハッとする。
(なんの話だったっけ?)
わたしは居住まいを正しつつ「はい」と小さく相槌を打った。
「喜びなさい。エレンをおまえの結婚相手に選んだんだ」
「…………はい?」
お父様がニコリと笑う。次いでエレン様に視線を移すと、彼は困ったように微笑んだ。
(喜びなさい? エレン様が、わたしの、結婚相手に……って!)
「嘘でしょう⁉」
どうしよう、どうしよう、どうしよう! どうやらとんでもないことが起こってしまったらしい。わたしは驚愕に目を見開いた。