モノクロの世界で、君が手を差しのべてくれたから
その日の放課後。
予定通り、成瀬くんと一緒に帰っていると今日の授業中の話になった。
「現国の授業さ、あれ、萌ちゃんすぐ答えられるとかさすがだったよ!」
「そう?」
「……でも、あぁいう問題って紗英ちゃんのほうが得意だったよな」
「……っ」
ヤバい……。変に反応してしまった。
急に「紗英」の名前を出してこられたら、そりゃあ……反応にも困るよ。
……でも、成瀬くん……そんなこと知ってくれてたんだ?
私が気まずそうにしてしまったからか、成瀬くんは慌てて話し始めた。
予定通り、成瀬くんと一緒に帰っていると今日の授業中の話になった。
「現国の授業さ、あれ、萌ちゃんすぐ答えられるとかさすがだったよ!」
「そう?」
「……でも、あぁいう問題って紗英ちゃんのほうが得意だったよな」
「……っ」
ヤバい……。変に反応してしまった。
急に「紗英」の名前を出してこられたら、そりゃあ……反応にも困るよ。
……でも、成瀬くん……そんなこと知ってくれてたんだ?
私が気まずそうにしてしまったからか、成瀬くんは慌てて話し始めた。