モノクロの世界で、君が手を差しのべてくれたから
 茜を筆頭に、歩きながら花火をゆっくり見れる場所を探し始める。

 すると、間もなく、屋台が並んでいるエリアになり、色んな屋台が目に飛び込んできた。
 それを見た成瀬くんは、

「ジャンケンで、まずはひとつ目の奢りフード決めねぇ!?」

「えぇ~! 私や萌もそこに入るの? 私たちを励まそうの会なんでしょ~?」

 茜が冗談っぽく、拗ね始める。
 すると、成瀬くんが慌ててルールを変更した。

「じゃあ、俺と雄輝でジャンケンしようぜ!」

「もちろん! じゃあ、いくぞ。ジャンケンポンッ!」

「よっしゃ~! 俺の勝ち~! まずは、雄輝の奢りな?」

 ジャンケンで勝った成瀬くんは嬉しそうな顔をしている。

< 44 / 67 >

この作品をシェア

pagetop