モノクロの世界で、君が手を差しのべてくれたから
「お母さんとお父さんが精神的に参っちゃってさ……。なんで紗英じゃなく萌が死んだんだ、とか言い出して……私が生きてることには目も向けてくれなかった」
お母さんやお父さんだけじゃない。
萌が生きてた時、周りも、私なんかより萌のほうがチヤホヤされていた。
萌と仲が悪かったわけじゃないし、むしろ、仲良かったほうだけど……もしかしたら、無意識のうちに萌に嫉妬してた自分がいたのかもしれない。
いつも萌ばかり……。
萌、萌、萌……!
なんで皆……私を「ひとりの人」として見てくれないの?
私は萌のおまけじゃない。
見てくれたと思ったら、萌との比較対象。
萌のほうが総合的には頭も良かったし、明るかったし、人当たりだって良かった。
そりゃあ……好かれるよね。
こんな風に思ってしまう私。
私も、自分自身のことが嫌いだった――。
お母さんやお父さんだけじゃない。
萌が生きてた時、周りも、私なんかより萌のほうがチヤホヤされていた。
萌と仲が悪かったわけじゃないし、むしろ、仲良かったほうだけど……もしかしたら、無意識のうちに萌に嫉妬してた自分がいたのかもしれない。
いつも萌ばかり……。
萌、萌、萌……!
なんで皆……私を「ひとりの人」として見てくれないの?
私は萌のおまけじゃない。
見てくれたと思ったら、萌との比較対象。
萌のほうが総合的には頭も良かったし、明るかったし、人当たりだって良かった。
そりゃあ……好かれるよね。
こんな風に思ってしまう私。
私も、自分自身のことが嫌いだった――。