モノクロの世界で、君が手を差しのべてくれたから
 成瀬くんって、私や茜が思ってるようなチャラいだけの人じゃないのかもしれない。
 って、この字面だけ見たら、結構失礼な言い方だけど。

(成瀬くんの気持ちは本当に嬉しい……彼のこと、もっと知っていきたい!)

「あっ、やべ! アイツら、俺たちのこと探してるかも!? 戻るか!」

「うん、そうだね」

 私たちは、元居た場所へと戻ることにした。

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