れんれんと恋するための30日
「好き」って100回言っていい⁇
体育祭の翌日の日曜日は、福は何もすることがなかった。
体育祭の疲れを癒すためにバイトも入れてなかったし、蓮は透子とデートがあると言っていた。
うん?
そう言ってたのは二週間も前の事だっけ?
でも、きっと透子と会っているなず。
福はママとパパがいるリビングでテレビを見ていた。
こんな普通の日常がとても幸せに感じる。
この我が家の空気をしっかり吸い込んでおこう。
ママの匂い、パパの大きな笑い声、そして幸の体の感触を。
すると、突然玄関のチャイムが鳴った。
「は~い」
福は何も気にせずにテレビを見ていると、玄関でママが誰かと笑いながら話している。
蓮とか蓮君とかそう聞こえてくる。
福が慌てて玄関へ行ってみると、そこにはおしゃれをした蓮が立っていた。
「幸、久しぶりにデートしよう」