憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした



ふふっと笑って携帯を抱きしめる。

あれから連絡はほとんどないけど繋がっている安心感か会いたいけど、前まで寂しさは感じてなかった。





けど…。

「好きな人、いそうだったな……。」


胸がちくっとするのを携帯を抱きしめて抑える。

断言してなかったから思い違いの可能性だってある。その可能性に賭けてた。


だって、理玖が好きになる人なんて。
きっと年上の美人な女性に決まってる。


私のことお子ちゃまだと初対面で言ってた理玖だもん。
理玖を支えてくれるかっこいい大人な女性だろう。


好きな人がいるとしたら、ね!!


「まだ確定してない!大丈夫!」


自分を励まして言い聞かせる。

だから、私がしなきゃいけないことはただ1つ


理玖と会えなくなるまでに告白すること。


言わないでおこうかとも思ったけど、絶対後悔すると思った。

友達といえるのか分からない変な関係だけど、理玖に助けられて日常生活に戻れたんだ。

感謝と一緒に伝えたい。


返事は返さなくて良いから。私の気持ちを、理玖に貰った優しさで私は今生きてると伝えたい。









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