憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
「落としすぎたな。ペットいっぱいだわ。」
「毎日ローテすれば良いじゃん?」
加奈子ちゃんの側に2人がいるのを見て、違和感を感じる。
いや、どう見てもこの学校の男子生徒なんだけど。
なんか、雰囲気が高校生に見えない。
「彩ちゃん!この2人どお?かっこよくない!?」
近づいてくる加奈子ちゃんから後ずさる。
周りの子たちがまた2人に集まるのを視界に入れながら、笑って近づいてくる加奈子ちゃんが怖い。
「なぁんで逃げるのー?」
そう言った加奈子ちゃんは走ってポケットから出した手には光るものが見えた。
刺されるっ…!
瞬間、ぐいっと後ろに引かれ、加奈子ちゃんの小さな悲鳴が聞こえた。
カンッと軽い音が聞こえて痛みもない。
そして誰かに包まれている。