憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
ハッと鼻で笑った理玖
うるさそうだもんな…。とか言ってる。
「顔傷つけたくなかったら、その子くれても良いよ。どっちでも良いらしいから。」
「やる訳ねー。」
「じゃあ、やるか。」
構え出す2人に対して未だに私とくっついてる理玖
理玖っ!と呼んでも生返事しか返ってこない。
「イケメンくん筋が良かったらうち来る?」
「無理無理。」
「それも良さそうだな。」
「さっきから上からだなガキ」
急に威圧感が増した。
今にも殴って来そうな雰囲気だ。
「俺、安達って言うんすよ。」
急に自己紹介をし始める理玖
「名前もかっこ良いよーってか?舐めすぎだろ。」
「"安達"なんて大層な名前背負って生きるの可哀想〜。」
「そーなんすよ。ありがた迷惑な名前背負ってるんで大変なんすけど、意外と良いこともありますよ。」
「気に食わない奴はすぐ消せるし。俺に協力してくれる組織もある。」