憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
理玖を見て話し合う2人に理玖は作り笑いを向けている。
しばらくして顔をこわばらせながら理玖に問いかける。
「まだその子に手出してねーぞ。」
「彩、本当?触られてない?」
「うん。」
私が嘘をつかなかったことにホッとした様子の2人
「俺らそいつにしつこく頼まれただけだからな。今後手出すとかもない。」
「はぁっ!?ちょっと!約束したじゃない!?」
「うるせえ。黙っとけ。」
はあ…っと息を吐いて理玖を見る男
「お咎めなし。で良い…よな。」
「特別に。」
「東雲にも報告しないか…。」
「そっちが俺のことを口外しないと約束するなら。」
被せ気味に「もちろん!」と言って足早に去っていく。
「待って!〜っもう!何で!!」