憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした



理玖を見て話し合う2人に理玖は作り笑いを向けている。


しばらくして顔をこわばらせながら理玖に問いかける。


「まだその子に手出してねーぞ。」

「彩、本当?触られてない?」

「うん。」


私が嘘をつかなかったことにホッとした様子の2人


「俺らそいつにしつこく頼まれただけだからな。今後手出すとかもない。」

「はぁっ!?ちょっと!約束したじゃない!?」

「うるせえ。黙っとけ。」


はあ…っと息を吐いて理玖を見る男


「お咎めなし。で良い…よな。」

「特別に。」

「東雲にも報告しないか…。」

「そっちが俺のことを口外しないと約束するなら。」



被せ気味に「もちろん!」と言って足早に去っていく。

「待って!〜っもう!何で!!」



< 131 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop