憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
まあ、私には夜鴉の姫っていう肩書きがあるから遊蘭なんてどうでも良いんだけど。
さっき届いた写真を見て怒りが湧いてくる。
こいつはいつまでも邪魔する。
もう夜鴉にはいないのに、たまに下っ端からこいつの名前が聞こえてくる度にイライラする。
『好きにしなよ。そいつ激しいのが好きみたいだし。キモいくらいのドMらしいわよ。』
『うわっマジ!?サンキュー!俺の奴隷にする。』
確かこいつ族に入ってたような気がする。
これからのことを想像して笑ってしまう。
「男を2回も当てがってやったから感謝してほしいぐらい。」
その日からウキウキで男からの報告を待っていた。