生徒会長と秘密の関係
新発売
○夜。
帰宅した母親は玄関にあるローファーを確認した。
なので、ミナの部屋を確認することもない。
そこで寝ていると思い込んでいるから。
しかしミナはいつものようにコンビニに居た。
伊丹「パネルタッチお願いします」
ミナ「ん」
伊丹「ありがとうございました」
【新発売】とかかれたハイボールを手に取った。
それはいつもよりも高い度数のお酒であった。
伊丹「ミナちゃん」
この瞬間…。
伊丹がコンビニ店員から同級生に変わった。
いつもより低い声で真白の名を呼んだ。
ミナ「なに?」
伊丹「それ、度数高いよな?
学校のことがあったから?」
ミナ「別に、なんとなく」
伊丹は怖く怒ったような表情。
ミナは気にせず自動ドアをくぐり外のベンチへ。
背もたれに寄りかかって、だらしなく座る。
真白自身は別にアルコールの味は好きじゃない。
ただ酔って、止めども溢れる事実に気づいて傷つきたいだけだ。