生徒会長と秘密の関係

嘘がつけなくなった



森宮「あの画像は削除しました。

あなたはなぜ泣いているのですか」


画像を削除したということを聞いて驚いた真白は、目の前に立つ森宮を見上げた。

目があって、目が離せなくなって嘘がつけない。

本当のことをすべて話たくなった。



音瀬「自分がこの世に存在しないみたいで、怖いの」



森宮はミナの隣に座わり、いつものかしこまった姿勢ではなく、くつろいだように足を組んだ。


森宮「酒がそれを解決してくれるのか?」

堅苦しい敬語も無くなって、無表情でそう言う森宮。


音瀬「自分を追い詰めて

その痛みで自分の存在を示してる」


音瀬(こんな人に話しても何の意味もないのに)


少しの沈黙。


音瀬(どうせ、見下しているんでしょう?)


夜の空気を裂いて森宮が発した言葉。


森宮「俺が酒の代わりに、痛みの代わりに

音瀬ミナの存在を音瀬ミナにわからせてやる」

いつものように真剣な表情。


音瀬「何を言って、るの」

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