生徒会長と秘密の関係

-の同士


大型バイクの前に並んで立つ2人。

音瀬「バイク運転できんの?」

森宮「一応、18歳だからな」


公園の隅にあったバイク。

どうやらそれは森宮のものだったらしい。


音瀬「でも、うちの学校車の免許とか取るの禁止だったよね?」

森宮の方を向いて首を傾げる。

森宮「…俺もただ純粋にいい生徒って訳じゃない」

そういって、免許証を提示した。

律儀だ事。

音瀬は少し笑った。


音瀬「斗亜って案外悪なんだね。笑

悪が生徒会長なんて結木もおわってんね。笑」


森宮「…斗亜」

ふいに呼ばれた下の名に戸惑う様子の森宮。


音瀬「同志じゃん、悪の」


音瀬はなんだかとても嬉しくて、子供のようにはしゃいで笑った。



森宮「お前、悪がかっこいいとか思ってんのか?
中学生かよ」

音瀬「いいじゃん!」


そう笑ってる音瀬を横目で見て、森宮は微笑んだ。
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