生徒会長と秘密の関係

お前のため



音瀬「日本のホテル10選」

そうデカデカと書かれているいわゆるガイドブックだ。


音瀬「調べてくれたの?」

森宮「別にお前のためじゃない…事もないか感謝しろよ」

音瀬から目を逸らしてそう言う。


音瀬「やばい、涙出てきた」

ミナはその涙を隠そうと森宮に背中を向けた。

そしたら、彼も背中を向けて

森宮「ん」

ハンカチを渡した。


音瀬「ありがとう」

森宮「ん」


音瀬「それと」


この先の言葉は彼の目を見ながら言わないと、そう思って振り返るとちょうど彼と目があった。


音瀬「私のために考えてくれたこともありがとう」

森宮「…うん」
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