生徒会長と秘密の関係
序列
日光の下にいても真っ黒な髪。
前髪の下からギリギリ見える目は切長で冷酷。
シャツのボタンは一番上までしまっていて、ネクタイの歪みもブレーザーの皺もない。
生徒会長の方へ体を向け直して、屋上の柵にもたれかかる音瀬。
扉前にいる森宮は、2人の間にあった距離をゆっくり歩いて縮める。
森宮「音瀬ミナ。
あなたは昨日の夜コンビニにてアルコール飲料を購入し、その後すぐコンビニ前のベンチでそのアルコール飲料を飲んだ」
【森宮斗亜】
高校3年生。
生徒会長のバッチが髪と違って、陽に反射して眩しい。
成績優秀。
このだだっ広い校舎内の生徒の中で、最も高い位置にいる。
誰もが認める生徒会長。
結木學園の秩序を守るのが彼の全てだろう。
校長やその他よくわからない偉い人からも、信頼を得ている人だ。