生徒会長と秘密の関係
7章 未来
行きの下車ボタン
○翌日
空調の効いたバスの中。
運転手「次は終点桜田牧場前」
一番後ろの席に座る2人。
この日もまた、平日ということがあってか乗客は2人だけ。
次の停車駅を知らせるバスのアナウンスが聞こえた途端2人は、顔を見合わせて降りるボタンを同時に押した。
終点にも関わらず。
斗亜「ここはふれあいパーク・
馬小屋・牛小屋・犬の散歩・猫のお散歩パーク
の5つのエリアに分かれていますだって!
どこから行く?」
ミナ「犬!お散歩したい!」
目的地までにも、季節の花などが咲いていて歩いているだけで笑顔の2人。
そんな中を少し歩くと、腰ほどの柵の中でたくさんの犬が走り回っているエリアがあった。
そこには【犬の散歩パーク】という看板が建っていた。
斗亜「ここだね」
ミナ「うん!」
扉を開けて入るとこちらに寄ってくる。
ミナ「わぁわぁ、かわいいね」
でも、斗亜のとこには犬が寄ってこない。