生徒会長と秘密の関係
爆走
ミナ「斗亜って動物に好かれないタイプなんじゃない?」
しゃがみ犬を撫でているミナは、そこに立ち尽くす斗亜を見上げて言った。
すると、そんな斗亜の元に1匹のビーグル犬がやってきた。
斗亜「俺が好きなの?」
斗亜はしゃがみ犬と目を合わせて
斗亜「ん?そう?好き?」
と、なんども返事のない犬に問う。
スタッフ「よかったら、牧場内を散歩できますよ」
優しく声をかけてくれた、スタッフの方に斗亜は元気よく笑顔で言った。
斗亜「僕、この子と散歩したいです!」
既に斗亜にくっついて離れないビーグル犬《テンくん》と
ミナもミナに懐いてくれたボーダーコリー《オレンジくん》と
お散歩することになったのだが…。
ミナ「オレンジー!早いよ」
ミナ&オレンジペアは散歩というより徒競走状態。
引っ張られてそれに負けじと、走るミナ。
一方、斗亜&テンはゆっくり景色を堪能しながら、歩いていく。
斗亜「テン、なんで僕のとこに来てくれたの?」
まだ、テンへの質問は続いていた。
・
ミナ「オレンジ、待て」
ようやく、落ち着いて歩くオレンジ。
ミナ「元気やね、でも気持ちいいね。
こんな広い芝生走るの。」
オレンジはミナを見上げて、尻尾を振る。
ミナ「オレンジおやつたべる?…よし!
おいしい?」
おやつをあげて休憩していると、遠くに斗亜とテンの姿が。
ミナ「ねぇ、オレンジ、犬に嫉妬するって変かな?」
オレンジの顔を見てミナは何言ってんだと、自分の言葉に笑いそうになる。